結論
この本は、基本的にどういう戦略で長期投資をするか?を主軸にして話が展開されていきます。
そのため、中短期的に資産形成を考えている方にはオススメできません。
また、長期であってもインデックス投資中心で、個別株に投資する気がないのであれば、この本の内容は過剰なのかも知れません。
なので、こんな方におすすめ出来る本だと思います。
- 既に投資経験があり、長期投資の重要性を理解したい人
- 長期投資する場合の個別株の選定方法を知りたい人
- ショック相場との向き合い方を知りたい人(長期投資をしている前提です)
- ビジネスマンとして、良い会社とはどういう会社なのか判断出来る様になりたい人
- 営業やコンサルティングを行っている様な人
やること、やらないこと
この本を読んで、やること、やらないことを考えてみました。
やること
- 個別株への投資
- 最低限の会計知識の習得
- 株価の推移を見る習慣をつける(どういう会社を見ていくのかはまだ決められていません・・・)
- 投資家としても、ビジネスマンとしても、自社や他社の参入障壁を意識する
- 今の価値より、未来の価値がどうかを自分の頭で考える癖をつける
ここに記載したやることを続けていけば、投資家としてだけではなく、ビジネスマンとしても価値が上がるのではないかと思っています。
ちょっとやることが多くて大変になってきたのですが、優先順位をつけながらうまく進めていきたいと思います。
やらないこと
- 会計知識がつくまでは個別株に投資しないこと(つまり、会計知識がつかなくても個別株に投資します)
会計知識がつくまで個別投資はしない方がいいと本書には書かれていたのですが、私は投資しないとちゃんと勉強しないという個人の性格を考慮した上での判断です。
もちろん投資金額は最低限にしようと思っているので、1 株から買える証券会社を利用することを考えています。
背景
私は FIRE を目指しています。
そのためには投資の知識を付ける必要があるので、投資関連の書籍を何冊かまとめて購入しました。
その中でもこの本を先に読んだのは『教養としての投資』とある様に、小手先の技術というよりは、もうちょっと投資の本質的な部分が書いてあるのではないかと思ったからです。
この本を読むと得られること
- 投資とはどうあるべきか?がわかります
- ビジネスマンとして、投資を勉強するメリットがわかります
- 利益を生む構造が強固な会社を判断する基準がわかります(定量的な基準があるわけではありません)
- 長期投資の仕方がわかります
この本の内容を実践することで得られる価値
当然私も読んだばかりで実践できていないため、推測にはなりますが、そんなに遠くない結果になるとは思います。
- ビジネスマンとして、より価値の高い人間になれる
これは、そもそも会社な何のためにあるのか?どういう会社が長く利益を出せる会社なのかが判断出来るようになる材料は与えて貰えます。
なので、営業やコンサルティング業をやっている様な方はおすすめです。
この指標を元に顧客の企業分析を行うと、顧客の立場からするとかなり頼もしい存在になるのではないかと思います。
もちろん私の様なエンジニアをしている人でも、ビジネス視点で物事を考えられる様になると思いますし、それによってエンジニアとしての寿命が伸びるのではないかと思っています。
おわりに
この本に書かれていたことは、期待通り投資の本質に近い部分、株式投資の普遍的な部分が多く語られていて、個人的には満足度は高かったです。
それゆえ、じゃあ実際にどうするんだ?みたいなことになりかねないのですが、一応具体的なことも多少は書いてありました。
- 投資信託は初心者向けでオススメ。しかし、インデックスファンドであれ、アクティブファンドであれ、その投資信託の中身を理解してから買うこと
- 個別株への投資は、会計に関する知識は必須。出来れば証券アナリスト試験の 1 次を通る程度。
- 楽をして短期的に儲けようとしてはいけない。自分の頭で考える習慣をつけることが大事
また、具体的な投資手法が書いてある様な本ではないので、買う前には自分にとって必要かどうかを考えた上で購入されることをおすすめします。
以上で終わりたいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました!!!
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