結論
この本は、ビジネスエリートになるための教養としての投資 や FIRE 最強の早期リタイア術 – 最速でお金から自由になれる究極メソッド と似ている部分とそうでない部分があり、他の投資本と比較することが出来たので、割と楽しかったです。
今まで同じ題材の本を複数読んだことは無かったので、新しい体験ができて非常に有意義でした。
複数の著者が言っていると裏付けが取れた様な感覚になり、一人しか言っていない場合は、この人はそういう考え方をするのかという感じで、複数の視点で物事を考えられる様になるのは非常に良かったです。
今後投資だけでなく、ビジネスマンとしても複数の視点で物事を考えられるスキルは重要かと思いますので、色んな題材の本を複数読んで、色んな視点から物事を考えられる様になりたいと思います。
この本はこんな方にオススメ出来るかと思いました。
- 投資は長期で行うことを考えている人
- 本業が忙しく、シンプルで手間が掛からない投資方法が知りたい人
- お金とはどういうものなのかを知りたい人
やること、やらないこと
やること
今まで読んだ 2 冊の投資本と重複している部分が多かったので、新しくこれをやるというのはないのですが、投資をする理由が増えました。
- 引き続き株式投資中心のポートフォリオを組む
- 生活防衛資金以外の現金はなるべく投資に回す
今まで、現金のまま持っているリスクは考えたことがありませんでした。
しかし、この本を読んでインフレが進むと物価が上がり、相対的に現金の価値が下がることになるため、現金を持っていることもリスクなんだということを認識しました。
日銀はインフレ率 2 % 目標を掲げているため、銀行に預けているだけでは相対的にマイナスになる可能性しかないということです。(口座に預けているお金が減るわけではないです)
もちろん短期的にマイナスになるわけではなく、長期間でみたときの話です。
缶ジュースの価格を例に考えてみます。
20 年前は缶ジュースは 100 円で買えるものでした。
しかし、現在缶ジュースの価格は大体が 130 円になっています。(30 % の値上げ)
この様に物価は上昇していくので、20 年前は 100 円で買えたものが買えなくなるということが起きます。
つまり、20 年間で缶ジュースに対するお金の価値は 30 円も減少していることになります。
20 年前に 1000 万持っていたとしても、20 年後の現在では 700 万円の価値しかなくなるということです。恐ろしいですね。。。
もちろんすべての商品が缶ジュースと同じペースで値上がりしているわけではありません。
とはいえ、私のこれからの人生は十分に長いので、現金にしておく理由がないという結論に至りました。
やらないこと
やれないし、やらないという感じです。
- 保有している現金を一気に株式に投資する
この本の著者は、ドルコスト平均法は好まないということを明言しています。
理由は『1970 年から 2013 年までを見ると、43 年間のうち 33 年間は市場は上昇している。全期間の 77 % が上昇相場である』ということを理由に将来に渡って投資する資金が手元にあるのであれば、一括投資すべきと言っていました。
この主張はこれまで読んできた 2 冊の本の著者とは明確に異なる主張で新鮮でした。
とはいえ、手元に将来投資する分の資金があるわけではないので、一括投資が選択肢に入ることはないのですが・・・。
そもそも約 1 / 4 の確率で下落するってなかなかの確率だと思うんですけどね・・・。
この本から得られるもの
- 借金をしていることの危険性
- シンプルな投資手法(3 つの武器のバランスを調整する)
- 株式(VTI)
- 債券(BND)
- 現金
- お金の本当の価値の考え方
『すべての卵を1つのかごに入れてはいけない』という格言がありますが、この著者は『大きく分散した 1 つのかごにすべての卵を入れ、出来る時にはさらに追加して、それについて忘れること』が重要だと言っていました。確かに個別株ではなく、投資信託であれば市場全体に分散しているので 1 つのかごではあるものの、十分に分散されていると言えるのかも知れません。
個人的に重要だと思ったのは『忘れること』ですね。
暴落を未経験の私が一番怖いのは狼狽売りしてしまうことなので。
おわりに
レバレッジ・リーディングにあった、複数のジャンルを一気に読むことで新しい発見が出来て、非常によい体験が出来ました。
今後も投資本を中心に知識を蓄えて、発信していければと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました!
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